大滝 義博

代表取締役社長

Yoshihiro Ohtaki

農学博士

東北大学で博士号を取得後、野村総合研究所入社。生物科学研究部（1983年に野村生物科学研究所として独立）の主任研究員として医薬品・農薬・医療材料等のGLP安全性試験約200プロジェクトに従事した。

携わったプロジェクトとしては、
　・インスリン、α、β、γ－インターフェロン、エリスロポエチン、GCSF、TPAなどのバイオ医薬品
　・アモキシシリン、チカルシニン、クレブラン酸などの抗生物質
　・エピルビシン、アドリアマイシン、ソブゾキサン（ペラゾリン）、アンサー（丸山ワクチン）などの抗がん剤
など、広範囲の医薬品があり、これに加え、各種医療材料・農薬についてもGLP法下での試験において多くのプロジェクトでStudy Director（試験責任者）として従事した。

1988年、野村生物科学研究所の閉鎖に伴い、野村証券グループのベンチャーキャピタルである日本合同ファイナンス（現　ジャフコ）に転籍。バイオ技術を知るベンチャーキャピタリストとして、国内外のバイオ関連のベンチャー企業に対する投資に従事した。

この間、国内に加え、米国、欧州、オーストラリアのベンチャー企業、製薬企業、大学、各種研究機関など、約1,000か所を訪問して調査を行い、技術シーズの評価、投資先バイオベンチャー企業の発掘、投資実行、成長支援を行った。

この中には、のちに大日本住友製薬によりM&AされることになるSepracor社、世界で最初のアンチセンス医薬品を製品化したISIS社、AAV ベクターでの遺伝子治療に道を開いたAvigen社、世界最初のコンビナトリアル ケミストリー会社であるCombiChem社、ハイスループット・スクリーニングをリードしたAurora Biosciences社、ジンクフィンガープロテインを駆使して現在、世界で脚光を浴びているゲノム編集技術を開発したSangamo Biosciences社、世界で最初にクローンの羊（ドーリー）を作出したPPL Therapeutics社、脳腫瘍治療分野で活躍するガンマーナイフを開発したElekta社、ファージディスプレイ法を開発したMorphoSys社、睡眠無呼吸症治療分野で開発を進めてきたResCare 社などがある。

1999年3月、バイオフロンティアパートナーズを設立し、同社代表取締役社長に就任した。現在、国立研究開発法人　医薬基盤・健康・栄養研究所アドバイザー、東北大学特任教授、京都大学医学領域産学連携フェローを始めとして、国の各種委員を務める。投資経験年数27年。

投資支援して出口に達したベンチャー企業は以下の通り。